玉沢にインタビュー
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ハガクレ
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今回は江戸幕府10代将軍家治の時代に、大奥においてどん底から御年寄まで出世しまくった玉沢さんへインタビューです!こんにちはぁ!
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玉 沢
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ホホ。こんにちは
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ハガクレ
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んーっと、10代将軍家治さんといえば、あの暴れん坊将軍・吉宗さんがめちゃくちゃ可愛がっていたお孫さんですが、家治さんの時代ってどんな感じだったんですか?
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玉 沢
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そうですわねぇ・・・。8代将軍吉宗様は、非常に政治を頑張っていたようでございますが、9代目が申し訳ありませんがイマイチなお方でね。吉宗様は孫の家治様に期待していたようでございますわね。で、その家治殿の時に田沼意次様が老中になっておいででした
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ハガクレ
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あー。あの賄賂政治で有名な田沼意次さんですか
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玉 沢
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もっとも、意次様が老中になった頃、わたくしはまだ生活苦に追われていた頃でございました
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ハガクレ
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ほー!そうなんですか!いったいどうやって大奥ドリームをゲットできたのか教えてもらえますか?
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玉 沢
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ええ。わたくしの本名はお袖と申しますの。実家は一応旗本だったのですが、貧乏旗本でしたので、ちょうちんを作ったりと内職をして生活しておりました
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ハガクレ
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へー!旗本っていえばエリートな感じがするんですけどねぇ
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玉 沢
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いえいえ。あの頃になると旗本と言えども大変でございました。さらにわたくしは結婚いたしたんですが、夫が大変なギャンブラーで・・・
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ハガクレ
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ギャンブラー!?
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玉 沢
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そうなのです。バクチが大好きでわたくしが必死で内職したお金を全部使ってしまい、挙句は外に女を作り出て行ってしまいました
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ハガクレ
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なんか最悪な男ですねぇ。じゃあ玉沢さんはその後どうしたんですか?
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玉 沢
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不幸なことは続くものです。わたくしの実家もとうとうお家取り潰しとなってしまいました。
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ハガクレ
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ほんとどん底ですね
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玉 沢
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行く所のないわたくしは、妹の嫁ぎ先である赤井家に身を寄せました。非常に優しくしていただいて、わたくし逆に申し訳なくて
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ハガクレ
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そうですねぇ。でも厄介者として虐められないだけよかったじゃないですか
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玉 沢
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そうなんですけどね、やはり申し訳ない気持ちが一杯でした。何とか自分の食い扶持くらい稼がなければと、必死で職探しをしていたところ、わずかツテで大奥の御右筆(おゆうひつ)に就職させていただけることになったのです
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ハガクレ
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御右筆?なんですかソレ?
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玉 沢
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お城に届いた書状などを管理したり、日記などを管理したりする役職でございます。
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ハガクレ
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でも大奥勤めできるってだけでもすごいことですよね?
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玉 沢
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そうなのです。本当に、潰れかかっていても「旗本」であった実家の名が少しでも役に立ちました。わたくし、就職できることが決まった時は本当に嬉しかったですわ
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ハガクレ
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よかったですね!
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玉 沢
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それからわたくし、必死で働きました。すると家治様の未亡人であります蓮光院(れんこういん)様がわたくしを非常に気に入ってくれまして、お付になったのでございます
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ハガクレ
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ほぉー!
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玉 沢
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それからというもの、わたくし何事も抜け目なく、皆の気持ちを荒立てることなく一生懸命働いてまいりました。すると、どんどんと役職が上になってきたのでございます
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ハガクレ
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へー!
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玉 沢
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最初は御右筆だったわたくしが、お付となり、色んな役職を経てとうとう御年寄になることができました
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ハガクレ
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おとしより??なんかジジババっぽいんですけど・・・
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玉 沢
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なんてことをおっしゃるいますの!?御年寄というのは大奥において表の老中に匹敵するくらいの役職なのですよ?大奥の全てを取り仕切り、御台所様のお世話や部下の管理まで、とにかくものすごい権力を持っている役職なのですよ?
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ハガクレ
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へー!すごいんだ!なんでそこまで上り詰めることができたんですか?
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玉 沢
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これは夫に感謝しなければならないのかもしれませんが、わたくし内職三昧の日々でしたので、手先がやたら器用になりましてね、ちゃっちゃかと髪結いができたりと、他の方々の手が届かない所まで気がきいてしまいましたの。そして夫は博打打ちでございましたでしょ?アレと同じでココだ!と思ったところに賭けるのでございます。そして情報でございます。情報さえきちんと前もってわかっていれば如際なくできるでございましょ?さらにわたくしはどん底人生を歩いてまいりましたので、そういう辛い目にあった方達の気持ちがわかるのでございます。ですので大きな心で皆を包み込みましたの
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ハガクレ
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なんかいい上司ですね
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玉 沢
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わたくし、「天下を動かすことの出来る才人」とまで言われまして、わたくしとのパイプをつなぐために数多くの旗本の方が色んな贈り物をしてきました。あぁ、権力とはこういうものなのか・・・とつくづく感じました。
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ハガクレ
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ほぉー
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玉 沢
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わたくし、世話になった妹の家にもかなりの恩返しが出来まして、本当に良かったと思っておりましたの。ところが、やはり女が成功するのを快く思わない方もいらっしゃったのです
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ハガクレ
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今でもいますからね。そーゆータイプは
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玉 沢
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その頃の老中は田沼意次様だったのですが、失脚してしまい、代わって松平定信様が新しい老中になったのでございます
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ハガクレ
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松平定信?あー、あの寛政の改革をやった人ですよね?
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玉 沢
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そうでございます。定信様は田沼意次様と非常に仲が悪く、田沼意次様の政治のやり方をことごとく改革しまくりました。そしてもちろん、「大奥」というお金のかかる場は彼にとって非常に嫌な存在だったのでございます
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ハガクレ
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ふむふむ
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玉 沢
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さらに彼はものすごいエリート意識のある方で、なんで女が男のやる政治に口出ししてるんだ?という態度がありありでした
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ハガクレ
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かー!いますねいますねーそーゆーの
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玉 沢
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そしてわたくしは田沼意次の不正流用に連座し、女は奥で大人しくしてりゃいいんだ!ということで「女のクセに表の政治に口を出した罪」として、大奥御年寄をリストラされたのでございます
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ハガクレ
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なにそれ!ひどーい
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玉 沢
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ですが、大奥でひどいブーイングが起きましてね、さすがに定信様も大奥全部を敵に回すのはまずいと思ったらしく、わたくしを御年寄職剥奪しましたが、平民「お袖」に戻り、蓮光院様の介護役をさせることにしたのです。お給料も御年寄の時と同じままでございました
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ハガクレ
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へー!
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玉 沢
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本当はわたくしを罪人として追放したかったらしいのですけど、わたくしの部下達がかなり反発したようでした。定信様は女のクセにといつも女性を下にみておられましたが、女の怖さも多少はわかったようですわ
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ハガクレ
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ふーん。でもちょっと悔しいですね
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玉 沢
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ですがわたくしは、どん底からここまで来られただけでも満足でございます。女が政治に口出しするというのは、やはりまだ早かったようですわ
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ハガクレ
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まぁ、今は「女のクセに・・・」なんてあからさまな態度を取るヒトは少なくなりましたけどねー。まぁアレですよ、ダメ男ほどそーゆーコトを言うんで気にしないほうがいいですヨ
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